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2006年6月29日 (木)

ATLS初日 : オリエンテーション雑記

午前中の講義は、スライドばかりで疲れのせいか大分居眠りしてしまいました。胸部外傷と午後の実技はかなり面白く、最近のマネキンのできのよさにはビックリしました。(胸くうドレーンのボスッというかんじはかなり実際に近いと思いました。)輪状甲状間膜切開の軟骨のかんじも結構本当に近い気がしました。

この国では、挿管が多い場所には「困難症セット」のようなカートがあり気管支鏡を含めていろいろと興味深いものがありました。コンビチューブやラリマなど抜くことが多く、挿入が少ないものも外傷などでどうしても入らないときに時間をかけずにやるべきものとして強調されていて、確かに現実的だなあと思いもう一度操作法を再確認しました。今のところ手術室で半年過ごしたとき以外は挿管困難症にあたったことはないですが、ロシアンルーレットのようなものですから、備えて行きたいと思います。

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オリエンテーションで、医療訴訟のことがあげられていつ起こったとしても研修中の症例対する訴訟は全てカバーするという病院の方針に安心しました。さもなくば日本に帰ってもアメリカの訴訟保険に入っていないといけません。実際、現在日本のものに入っています(日本での症例に備えて、杞憂であることを願ってやみません)。

DNR(緊急の心肺蘇生をしない)とDNI(気管内挿管をしない)について病院なりの解釈とそれに対する対応が必携手帳のようなものに書いてあったのが、印象的でした。日本では人によってDNRの意味が違ったりしてわかりあうのが難しかったりしたので、この点はさすがと思いました。
「DNRとなると治療が全て消極的になる」と看護師さんや他のスタッフは思うようで、この点は病院として統一するべきことと思っていましたので、なるほどと感心しました。

2006年6月28日 (水)

アメリカの研修評価方法

New ACGME Competencies

ACGME mandates that residents develop competencies in six areas to the level expected of a new practitioner. To accomplish this, residency programs must define the specific knowledge, skills, and attitudes that are necessary, and provide educational experiences as required in order for their residents to demonstrate competency in each of
the following areas:

・Patient care
・Medical knowledge
・Practice-based learning and improvement
・Interpersonal and communication skills
・Professionalism
・Systems-based practice

上記のうち始めの二つは我々の意識するところであり、4つ目のところがER医に特に大事なさまざまなコミュニケーション能力であると理解しました。

また、実際の臨床で非常に大切で強く求められるが、教育目標にあがることが少ないプロフェッショrナリズムも指摘しています。
(その意味で林先生の当直裏御法度は大変貴重です。)

また耳慣れれない二つに関してはこのような説明がありました。

Systems-based Practice:
Residents must demonstrate their knowledge of the environmental context and health care systems within which they function. The scope of systems-based practice includes

familiarity with financing structures, the organization and capacities of provider entities and delivery systems;
tools and techniques for controlling costs and allocating resources;
systems for improving the quality of care; and
the roles and contributions of other professionals in caring for individual patients and populations.

Residents must use their knowledge of system resources to provide care that is of optimal value.

Practice-based Learning and Improvement:
Residents must know and apply scientific methods and analytic tools to improve their patient care practices.

They must be able to:
locate and appraise scientific evidence and clinical studies related to their patients' health problems;
apply information about the panels and populations from which their patients are drawn;

use information technology including online resources; and analyze practice experience in order to perform systematic improvement activities.

Quality improvement, evidence-based medicine, and informatics are among the content areas that fall within this
competency.

長文失礼いしました。実際はいろいろと問題の多い米国の卒後研修ですが、今のところはそれにかける情熱にいい印象をもっています。

2006年6月27日 (火)

最も: 凄い自信

今日はオリエンテーション初日で、4時間の講義と4時間のパソコン実習怒涛のように英語で頭がパンク寸前でした。

「我々は最も優れた」と胸をはっていってしまうところに、「凄い自信だなあ」「アメリカ的」だなあとビックリしました。

ただ、患者第一を追求し続け、常に反省と改善をもって質の高い医療を提供する組織でありたい、というCEO(医師でした)の姿はとても素晴らしいものでした。

明日も英語の津波と戦ってきます。明後日はATLSです。やはり始まると物凄い勢いで、少し圧倒されます。

2006年6月25日 (日)

医学教育の流れ

民間病院の勤務医の多くは病院から薦め?で医師会に属します。今年度の会費を払ったため病院ではあまり読まなかった医師会雑誌が引越し先に送られてくるようになりました。

たまたま6月号が医学教育についての特集で知っている人が書いていたりして、「この人が」という人もいて参考になりました。渡米の飛行機の中で、普段読まない雑誌を手にする。こういうことがあると縁論者の私としてはやはり卒後教育に縁があると勝手に思いました。良い研修をうけられるよう、来週からこのアメリカの片田舎で救急患者をみる研修をしようと思います。

http://www.med.or.jp/cme/jjma/135.html

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