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2007年5月14日 (月)

EMS2-2:司令室

P1050110 病院の地下室にヘリコプターと救急車の司令室があります。司令室で働く人たちはEMTの資格をとってからさらに講義を受けて働くようになるそうです。

私の働く施設の所有する三機のヘリコプターへの指令に加えて隣の州の二つのヘリコプターの指令も行っていて計5機のヘリコプターの発進指令・GPSを使っての位置確認や誘導を行っています。

また、Autolaunchという試みがあってヘリコプターにて直ぐにいける範囲内で外傷が起こると地上の救急隊の要請がなくても自動的に発進して現場にむかうということもやっています。

ERの外傷の初療をするところでは救急医・外傷外科医が待ち構えていますがそのポケベル(trauma pager)に端的に情報を提供するのもこの人たちです。

外傷のレベル・年齢・メカニズム・バイタル・気道の情報(挿管など)・GCS・到着予想時間(ETA)が端的に伝えられます。

外傷のレベルは私の施設独自の基準があってバイタルサイン・GCSなどとメカニズムによって主にレベル1-3に分類されます。(レベル1一番重症。)

P1050111 同じ部屋の反対側には救急車の司令室があります。やはりヘリコプターと同様私の住む町でなく、大分離れた町の救急隊の指令もしています。いったことのない町の指令をするのは結構難しそうですが、電子化された地図があるので大分便利そうでした。(大体救急隊はその町の地図がなくてもわかるくらいなので道案内的な問題はあまりないようですが。)

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ERマガジンで同様の報告を徳島三好病院の上山先生がさらに詳しくされている先生の記事がありますのでご興味のある方はご覧になられてはと思います。

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コメント

すごいですね。ヘリが有効活用ができるシステムが構築されているのは、本当に感心します。先日、ヘリが飛んだらもう少し楽だったのにという症例を経験しましたので。

こちらも、新病院にはヘリポートできました(まだ、運用はされてない)けど有効活用するノウハウがあるのかしらん。猿真似はいかんと思うのです。

そもそも、ほんとの救急はうちの科ぐらいしかとっていないのに意味があるかは結構疑問。

ヘリポート建設に金かけるなら、その分、Stuff を充実させて、グランドつかえばいいのに、という気もするし。

もし政府が主張するように病院再編が行われるのであれば、救命士の方々の裁量の狭い現状では地方の急性期医療の質が大きく下がると思われます。似たような現状も米国であったようですが、ヘリコプターで高度な医療をできるチームを直ぐに現場へおくることで対応しています。日本のドクターへりのさらなる広がりを期待します。
母体搬送・新生児搬送はかなり多いです。

日本と米国の大学病院の大きな違いは急性期疾患に対して全科で対応することに疑いがない状況と科によって急性期疾患への対応にばらつきがある状況なのだと思います。

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