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2007年7月17日 (火)

内科ICU2

毎朝のスケジュール

530起床

600出発

630頃ICU

3-4名の患者のプレラウンドをします。夜間のイベントを当直の医師や夜勤の医師から確認。パソコンでバイタルサインや検査データ、電子カルテの確認をして研修医は手書きなので紙のカルテをしあげます。可能な限り翌日の検査やコンサルトのフォロー、薬のオーダーをラウンド前に済ませます。

800-830

シニアレジデントやフェローによってICUに関する基礎知識の講義があります。人工呼吸器・院内感染・鎮静の仕方・ショックなどがありました。内科ICUのイントラネットにパワーポイントのスライドがありそれを彼らが予習して講義することになっています。

830-930

指導医(通常米国ではアテンディングといいますが私の施設ではコンサルタントといいます)のラウンド。ICUのカンファレンスルームで研修医がプレゼンしその日のプランを作ります。薬剤師・看護師のその日のリーダーも参加して行っています。

大画面に患者の検査値やデジタル化されている患者のバイタル表(投与薬剤・人工呼吸器設定・in/outバランスや体重も含めて殆どのデーターが一つのアプリケーションにまとまっています。)を移しながら行います。議論の中で決まったオーダーはその場でパソコン上で入力されます。

ICUチームのラウンドの時間に血液内科・移植外科などのICUにケアを依頼しているチームや感染症内科・内分泌科などICUからのコンサルトを受けているチームがカンファレンスルームを訪れてはお互いの方針を確認します。

930-1030

座ってのラウンドが終わったら全員でベッドサイドにいって今日の方針を確認しつつ担当の看護師・家族と話し合います。指導医はこの間に患者の診察をします。

1030-

各研修医は自分のTodoを終えてから再集合し、当直の研修医に申し送りをして12時前には病院から帰ります。

その分当直の研修医は結構忙しいことになります。そこは米国みんな割り切って早く帰って自分の時間を楽しもうとコンセンサスがあります。

指導医は1週間ごとの交代でその間は24時間オンコールです。大体朝・午後・夜とラウンドをして9-10時に帰っています。新入院や容態が変わっときにシニアやフェローから電話で報告・相談で起こされますが、よほどのことでない限り病院にくることはありません。

多くのマンパワーを割いて運営される米国のICUですが、それによって内科・外科ともに重症患者をもった担当科の医師が疲弊することが防がれている感があります。ICUの指導医も自分が担当の週は忙しいですがそれ以外の週は内科なら外来のみ麻酔科なら手術室のみなため疲弊することはありません。

日本の医療費は削られるばかりなのでこのような贅沢な環境になるのは難しいと思いますが、患者の安全という観点を一番に考えるとこのよう体制は参考になると思います。

※日本では救急医学と集中治療の境目は大分曖昧(良い意味で)ですが、米国では救急と集中治療は全く別組織のためICUの医師がERに降りていくということは殆どありません。急患の対応は全て救急の医師によります。

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