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2007年10月14日 (日)

偏ったリストですが

私のレジデンシーのみんなで新入生にお勧めする10個の論文ということで選んだものです。大分偏っていますが、それもそれで地域色があっていいと言い訳しています。

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Practical Implementation of the Guidelines for Unstable Angina/Non ST-Segment Elevation Myocardial Infarction in
the Emergency Department

A Scientific Statement From the American Heart Association Council on Clinical Cardiology (Subcommittee on Acute
Cardiac Care), Council on Cardiovascular Nursing, and Quality of Care and Outcomes Research Interdisciplinary
Working Group, in Collaboration With the Society of Chest Pain Centers

Circulation. 2005;111:2699-2710.

胸痛ユニットはあんまり費用対効果がなんてBMJに出ていますね。だけど訴訟費とか訴訟の心的負担とかもいれたらやっぱりあったほうがいいのだと思います。日本では病歴上疑わしかったりしてもトロポニン陰性で心電図変化がなくて壁異常がはっきりしないと帰宅のことが多いと思います。ごく一部の非典型が厳しい状態で帰ってきて厳しい状況になることが起こりえるのではと思います。
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Prospective Validation of the San Francisco Syncope Rule to Predict Patients With Serious Outcomes.
Ann Emerg Med. 2006; 47:448 - 454.

失神のリスク分けはいろいろとありますね。心不全がリスクなのは納得のところです。
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Do Emergency Department Blood Cultures Change Practice in Patients with Pneumonia?
Annals EM 2005; 46: 393-400.

感染症の先生方にみせたら大目玉くらいそうな論文です。しかし救急では必要ない血培はとるな、、、ていう感じです。糖尿病・免疫不全・老人ホーム・COPDなどは例外です。MRSAなどの可能性があるので血培をとっています。
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Prevention of contrast-induced nephropathy with sodium bicarbonate: a randomized controlled trial.
JAMA. 2004 May 19;291(19):2328-34.

結局アセチルシスティンも思ったほど効果がないし、メイロンも水分負荷による利点が殆どなのかなあなどと我々の施設のカンファレンスのリビューでの話がでていました。
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Wait and See Prescription for the Treatment of Acute Otitis Media. JAMA. 2006; 296,(10):1235-1241.

中耳炎は2歳以上ならそんなに必死に抗生物質を出さなくていいのだろうという米国が欧州に習うという珍しい傾向の論文ですね。
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Fever without Source in Children 0 to 36 Months of Age. Pediatric Clinics of North America. 2006; 53: 167-194.

日本の予防接種はあまり進歩していない?!のでこの論文は正直あんまり参考になりません。残念。日本に帰ったら3ヶ月-3歳の39度は潜在性菌血症を考えて採血→必要なら血培・抗生剤をやらないとたまに起こる髄膜炎などが怖そうです。1993のAnnalsofEMのガイドラインを使うことになるのだろうと感じてます。
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Early Goal-Directed Therapy in the Treatment of Severe Sepsis and Septic S
2001 Volume 345:1368-1377
Surviving Sepsis Campaign Guidelines for Management of Severe Sepsis and Septic Shock. Crit Care Med. 2004;32
(3):858-873.
救急での抗生剤の開始などの重要性が叫ばれる救急部からの研究ですね。
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Fine MJ, Auble TE, Yealy DM, et al. A prediction rule to identify low-risk patients with community-acquired
pneumonia. N Engl J Med 1997; 336:243-250.

古い論文ですがPORTscoreに準じようと珍しく私の施設でもまじめに計算しようとしています。
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Prediction of pulmonary embolism in the emergency department : The revised geneva criteria
Ann Intern Med 2006;144:165-171
いろんな基準がありますよね。ノースカロライナのシャーロットの基準も好きです。最近SAEMであったのがD-DIMER並みの感度が問診だけでというのがありましたね。ただ追試が必要とは思いますが。

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