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2007年11月 6日 (火)

面接旅行のコツ?!

救急医学のレジデンシーに日本から応募される方が毎年かなりいらっしゃるようでとてもうれしいです。ちょうど私がチャレンジする二年前に海軍病院の先輩がオレゴンにいかれてから少しずつ我々にチャンスが出てきた気がします。

私も初めは日本人からもアメリカ人からも見学に行った先でも

「とても難しいから進路変えたら」

「米国にこだわらなくていいのでは」

などといろいろいわれて凹んだのを覚えています。小数派ですが励ましてくれる方々の言葉を糧に

「意志あれば道あり」

で諦めなかったことが今に繋がっています。

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さて今年も数名救急医学のプログラムを受ける方がいらっしゃるということで役に立たない?!かもしれませんが、私が気をつけたことなどを書いてみます。

可能なら模擬面接をしたほうがいいと思います。もちろん米国人の医師とできればそれに越したほうがありません。難しい質問や面接官を演じてもらったり色々と対策をしたらいいと思います。

また短時間でも見学をしてその病院の雰囲気を感じることが大事と思います。
・レジデントが楽しそうにとか充実して働いているか
・指導医の様子はどんな感じか
などは以下に面接で美辞麗句をいっていてもあまりごまかせません。たまにプログラムディレクターや翌日の面接官に出くわすことがありますし。面接で出てこない裏事情もいろいろと聞けます。

現レジデントとのディナーも行った方がいいかなと思います。ここでも翌日の面接官に会うこともあります。当然ですがここも評価の対象と思ったほうがいいと思います。プログラムのいいところ・悪いところを率直に話してくれるところのほうが信頼できます。ディナーにアテンディングが来るようなところはだめなようです。(自分が面接したところにはありませんでしたが)。レジデントには面接聞けない暮らしや給料のこと、仕事以外の楽しみなどを聞くといいと思います。

面接では
・臨床研究をどれくらいやっているか
・年間来院患者数に対する指導医の数はどんなものか
(私の施設の場合8-9万人に対して25-30という具合です。)
・転送しないといけないような疾患があるか(カテ室がないところとレベル1外傷センターでないとか)

・看護師不足なので入院できず患者が救急外来に溢れていないか(救急外来で挿管→抜管できることを集中治療もできるという施設があるかもしれませんが、根本的に間違っていると思います。)

・上記に共通しますが見学すると病院の財政状態を垣間見れると思います
・超音波の機械や指導体制は

・小児救急のトレーニングは
・中毒の経験や教育は(私の施設では不十分なので姉妹施設のあるフロリダやアリゾナで行います。)

・外傷外科との連携体制は(気道確保以外に救急は何をするのか)
・他科ローテーションの内容と質は

・シミュレーション教育は

(現在米国の教育にとってとても大事なトピックです。単なるACLSなどだけでなく三年間に跨って参加型のダイナミックな教育をするために大きなウェイトがあると考えています。)

こんな感じのことを聞いていたなあと思い出しています。

日本からくる先生に対して予想されるよくある質問は
・なぜわざわざ日本から
・北米型救急のニーズはあるのか
・米国で研修した後どうするか
・日本に帰るなら雇ってくれるところはあるか
・プログラムに先生が与えられるベネフィット
・経験のある先生がもう一度一からやり直すことへの抵抗は
・異文化への適応に自信があるか
こんなことでしょうか。

面接一般としてメモをとって気持ち前傾で目を見ながら熱心に話しを聞く。面接官が一生懸命話をする時間がある方がうまくいっていることが多い。(もちろん自己アピール大事ですけれど)ネクタイの色は赤のほうがいいかもしれない。(情熱的に見える?)もし本当にそのプログラムにきたいなら最後の握手はがっちりとして

I wanna work at here!!

と情熱的にいう。想定質問に対する回答はある程度作っていましたがどういうことをいおうかと決めておいて一字一句覚えるのは避けました。臨機応変に対応できるということも言語力のアピールとして重要なのかもしれません。MBAの面接の本とか適当に何冊かかって練習してみました。いわゆる意地悪質問もある程度しっているとあんまり苦になりません。そんな質問だなと感じたときは当意即妙にかえせるといいですね。

「車になるならどんな車がいいですか?」

なんて質問もありましたね。救急医をイメージしてSUVといっておきました。理由は救急医と一緒で引き出しがたくさんあっていろいろ場面に応じて対応できるからといいましたね。

以上私個人の意見にすぎません。大分偏っておりますし、自分なりに取捨選択していただいてよい面接旅行を迎えていただければと思います。少しでも参考になれば幸いです。

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コメント

私も30をすぎて来年度のマッチングを目指しているトホホ中堅医師です

これから面接というところで大変参考になりました。

赤のネクタイというのはナルホドという気もしますが、ちょっと勇気がいりますね。

今後も先輩の生の声を是非いろいろと参考にさせてください。

コメントありがとうございました。あくまで私がいろいろと教えていただいたり調べたり実践したことですから一般化できません。気に入ったところ取り入れてくださればと思います。
先生の面接旅行が良いものになりますことをお祈りしております。

初コメントします。昨年マッチングに応募して運良くマッチした者です。もうマッチングの時期なのですね。自分は岸本先生の本を参考にさせていただきました。
On the Roadは自分が尊敬する先生のBlogですが、2007.02.16 のResident Selectionでは選考基準について触れています(しへい先生、勝手に他のBlogを紹介してすみません)。
具体的な質問内容に対して応えられるようにする必要がありますが、面接でどのように印象づけるかも重要です。自分はモゴモゴと話す癖があるのでビデオカメラで自分を撮って気になる点を直していました。決してナルシストではありません(笑)。

http://blog.m3.com/Road/20070113/1
http://blog.m3.com/Road/20070216/Resident_selection

コメントありがとうございます。録画・録音による練習可能jならやった方がいいのでしょうね。良いご意見ありがとうございます。Young先生を私も尊敬しています。いろいろと進路相談や情報交換をしている海軍病院の先輩です。

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