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2007年12月11日 (火)

手の外科

今月は救急部に戻っています。やっぱり居心地が大分いいですね。昨日は準夜の勤務でしたが、頻脈・胸痛・脳卒中・ショック・腸管虚血・薬物過量摂取などなどバラエティに富んだ症例を診ました。

ありきたりの症例の中に学ぶべきことが結構あってまた勉強になります。一緒に働くレジデントが救急のレジデントだと本当にスムーズに仕事が進みます。手技をするにもお互い勝手がわかって助け合えるので実に楽でした。

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さて、もう先月になってしまったのですが手の外科のローテーションをしたので少し触れます。日本でも手の外科の専門の先生は多いと伺っています。こちらの手の外科の図書室に「手の外科」という日本の雑誌が結構おいてあって「誰が読むのだろう」と思うことがありました。日本からも外来や手術に結構見学にくる先生が多いようです。いろんな分野でなんだか有名な田舎の施設ですね、ここは。

私の主な日々のスケジュールは救急外来からのコンサルトをメインに空いた時間に手術室や外来にいくという感じでした。

主に多いのは転位したとう骨遠位端骨折、爪床裂傷、転位した中節骨・基節骨・中手骨、腱滑膜炎、母指MP関節尺側側副靭帯損傷、舟状骨骨折などの手根骨骨折などでした。

役立った本を幾つかご紹介します。

Rosen三分冊を二年目の初めにもらったので手の外科の章を斜め読みしました。かつてamazon.co.jpにリンクがあったのですが今はなぜかオンラインのものしかありません。

ISBN13で9780323028455でハードカバーのものが注文できるはずです。

Book Rosen's Emergency Medicine: Concepts and Clincial Practice / Online Editon

著者:John A. Marx,Robert S., M.D. Hockberger,Ron M., M.D. Walls
販売元:Mosby-Year Book
Amazon.co.jpで詳細を確認する

オンライン版でも...という勇者の方には上記ですが値段もハードカバーの倍くらいするみたいのなので、amazon.comなどで買った方が現実的な気がします。(なぜかamazon.comでもハードカバーの方は出てきませんでした??)

以前にもご紹介した

Accident & Emergency Radiology: A Survival Guide Book Accident & Emergency Radiology: A Survival Guide

著者:Nigel Raby,Laurence Berman,Gerald De Lacey
販売元:W B Saunders Co
Amazon.co.jpで詳細を確認する

シンプルかつわかりやすく手-肘の骨折など上肢のX線の解説をしてくれています。肘のfat pad signやradiocapitellar lineから始まってCRITOL、手根骨の覚え方、C-R-Lのラインなど勉強どころ満載です。こんなにわかりやすくて内容のある本を作ったこの著者の人は本当に凄いですね。

Fracture Management for Primary Care (Fracture Management for Primary Care) Book Fracture Management for Primary Care (Fracture Management for Primary Care)

著者:M. Patricia, M.D. Eiff,Robert L., M.D. Hatch,Walter L., M.D. Calmbach,Marian K. Higgins
販売元:W B Saunders Co
Amazon.co.jpで詳細を確認する

この本も助かる本です。各種骨折にどのようなシーネをするかというのがごく簡単にまとめてありまたどのタイミングで整形外科にコンサルトするかもわかりやすいです。ちょっと本の構成がみにくいところがあるのが玉に傷でしょうか。

colles骨折の整復の図など非常にわかりやすくてたすかりました。日本では感染の危険や他のブロックを使用した方が良いということであまり行われないようですが、hematoma blockをしてから整復を何度かしました。関節内に及ぶことが多く高齢者で他の要因で手術できな人を除き最終的に手術になる人が多かったです。しかし腫脹の激しい急性期の手術を避けて時間を稼げるという意味で救急医にとってできて損のない手技と理解しています。

Book カラー写真でみる!骨折・脱臼・捻挫―画像診断の進め方と整復・固定のコツ (ビジュアル基本手技)

販売元:羊土社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

上記の本よりも日本語でわかりやすくという方には上記がお勧めです。いろいろと良い本があって臨床研修必修化は良い影響もありますね。

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コメント

わたくしが教わった整形外科の医局では意外とhematoma blockを行って整復をしていました。腋下ブロックして整復することもありますが、そこまでしたらそのまま手術室で経皮的鋼線刺入術をしてしまうほうがよさそうな気もします。先生のご紹介されたFracture Management for Primary Careは本当によい本だと思います。

コメントありがとうございました。腋窩ブロックもよさそうですね。でも整形外科医外ないところで救急医がやるとなにかいわれそうです。超音波を使うと腋窩動脈周辺によく麻酔薬がひろがるのがわかりいいみたいですね。こちらの麻睡科の人たちがたまに超音波をつかっています。

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