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2008年1月 6日 (日)

失神1 悩ましい主訴

失神は悩ましい主訴です。特に日本にいたときはそう思っていました。今もそう思いますが、自分で入院を見なくていいのでなんだか拍子抜けです。(日本に帰ったら救急外来の経過観察室でモニターしながら様子見て、循環器の先生もしくは技師さんの手の空いたと時に心エコーをしてもらうという感じになりそうですね。自分でもやるでしょうが、素人エコーの限界もあると思います。)

なぜなら循環器科の先生に入院を担当していただくことがとても難しいからです。(もちろん電気生理学的検査が必要なケースは別ですが)。そして一見大丈夫そうに見えるケースで物凄い緊急疾患が隠れていたりして救急外来で働く救急医ならだれしも痛い思いをする主訴だからです。

また、非常に頻度多いにもかかわらず原因がわかるときは結構すくなくて、得てして多くの検査がたくさん行われることがあります。

以下のゴロは有名ですね。SYNCOPEの順番です。

*Situational: 状況性(排便・排尿・キツイシャツ・咳など)

*Vasovagal: VがYに似ているとのこと

*Neurogenic: TIAは両側の脳循環が同時に遮断されない限り失神は起こさないはずですが、日本でも米国でも失神の鑑別にTIAを入れたがる人は多いですね。個人的にはSAHを疑う頭痛があるときに頭部CTをとるようにしています。先輩の素晴らしいブログ参照。

H=hypoxemia and hypoglycemia 低酸素、低血糖
E=epilepsy てんかん
A=anxiety 不安神経症
D=dysfunctional brain stem, vertebrobasilar ischemia, subarachnoid hemorrhage 脳幹機能不全、椎骨脳底動脈領域の虚血、くも膜下出血というゴロも使われるみたいですね。

*Cardiac: HEARTというゴロを更に使う人もいますね。

-Heart attack

-Embolism

-Aortic dissection

-Rythm disturbance

-Tacharrythmias

*Orthostatic hypotension

循環血液量低下であったり、薬剤性であったり、副腎不全、自律神経異常、糖尿病による神経障害など意外と結構ありますね。また循環血液量低下とさらっといってもさらにその中に子宮外妊娠があったり(若い女性の失神でHCGははずせませんね。)・大動脈瘤の切迫破裂・肝癌の破裂など血管系のイベントも入ってしまうので実は結構落とし穴です。

*Psychiatric: 除外診断ですね

*Everything else: なんだそりゃ、って感じですが英語のゴロによくありますね。

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