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2008年8月18日 (月)

シニアシフト:8月その2

早いもので私の米国生活も三年目を迎えました。支えてけれる家族親族友人の皆様に深く御礼申し上げます。

三年目になるとシニアシフトというものが通常のシフトに加わります。シニアは1-2年目の救急レジデントや1年目の他科からのロテーターのプレゼンテーションを聞いて、彼らの初期計画を補足、そして自ら患者を診察します。診察後患者・家族に計画の説明やCode statusの確認。加えるべき治療や検査があれば追加します。

大体の検査や治療が決まったところでシニアは指導医に簡潔に病歴・身体所見・検査結果・現在の治療・入院なら入院するサービス・帰宅ならフォローの計画を報告します。

シニアは自分の担当するエリアでのジュニアの手技をバックアップします。またジュニアが他科コンサルトや入院申し送りで何か助けが必要であれば助けます。

指導医の役目はシニアの計画を補うこと、dictationという口述筆記のカルテを残すことです。

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私が一年目であったころこのシフトをやっていたシニアには実力のばらつきが多くて、実際自分がこの立場にあったらどのようになるのかと思っていました。

やってみると大分忙しい。大体12名くらい最大で収容できるエリアですが、2-3名の医学生のプレゼンを聞いて彼らのバックアップをしながら、外傷がきたら人間関係的に大変な外傷外科との協同作業、そしてそもそもインターンは診療のスピードが遅いので自分で患者を数名診ることがほとんど。めまぐるしい忙しさです。

自分で直接患者を見るのとプレゼンを聞いてからみるのもまた違いあって勉強になるし難しくもあります。ジュニアを指導するに当たって気をつけているのは林寛之先生お勧めの

「何を考えたか?(鑑別診断)」

「何をしたいか?(検査治療計画)」

を訊くことです。単純なことですが忙しいと忘れがちです。彼らもこの過程で学ぶことが多いでしょう。なるべくわかりやすく論文を引用して診療の根拠を示してあげるようにしています。

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コメント

段階的に指導医の仕事ができるようになるためのシステムでもありますね。シニアは下級生を指導しながら、バックアップも受けられるわけです。

林先生の一言、私のハワイ時代の恩師で小児ERのボスであるYamamoto先生がいつもいっていたことを思い出しました。私たちのプレゼンの際、彼はプレゼンはいらない。"So what is your diagnosis and what is your plan?"と聞きました。大事なことですね。私もこれから学生のプレゼンを聞くときに注意してみます。

指導をどのようにしたらいいかというのを学ぶのってまたそれはそれで難しいですね。コメントありがとうございました。

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