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2011年4月 1日 (金)

「バトン」 レポート6

今回のTMATの活動に参加するにあったって、外傷等救急医療の必要性が高い物よりも感冒などの内科的疾患がメインになることはある程度予測されていた。実際、仮設クリニックの診療、避難所や在宅患者の往診での診療は、慢性疾患のケアであったり、感冒、不眠、便秘などの対応であった。TMATのように独自のリソース、物資補給のシステムのあるプロフェッショナル集団にお世話になればマンパワーを供給することが地元の方の心のサポートになるであろうという考えは間違っていなかったというのが実感である。

 災害時のサポートは多分に政治的な駆け引きやプロパガンダそして善意の押し売りなど色々な問題と切りはなせない。たとえ人道がメインとはいえやはり社会の縮図が出てくるのである。医療スタッフとして経験の少ないものがこの難しい状況の中で被災地にご迷惑をかけず、最小限の何かを提供しつつ学ばせてもらうにはTMATや医師会など既存の経験のある団体にお世話になることが不可欠であろう。間違っても、着の身着のまま押し寄せてニーズのないところで被災地のための物品を消費することはさけたいところである。

 このような条件をクリアしたなかで住民のニーズにこたえることが純粋にできれば、それは彼らが必要としている急性期の心の支えになるであろう。急性期のサポートの次は亜急性期のチームにバトンを渡す必要がある。心のケアの重要さはいうまでもない。そして彼らがなるべく早く日常生活に復帰できるための仮設住宅そして仕事などより自立を視野にいれたサポートが望まれる。

 医療スタッフに限って言えば多くの被災地の被災前のオペレーションが近年の医療崩壊によってそれほど潤沢なマンパワーでなかったのであるから、ある程度継続的なサポートが必要であることが予想される。

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