2010年5月24日 (月)

5月 root cause analysis RCA

原因分析の手法の一つにRCA root cause analysisというのがあります。経験が大事になるそうで病院の安全管理者の方がコースをとられたりして専門性を高められるのがいいのかと思いました。
http://www.niph.go.jp/entrance/h22/course/short/short_iryo02.html
このコースは無料なのが凄いですね。来年の秋とかにあったらとってみたいなあ。
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RCAについての本を救急レジデントのH先生(ハーバードER留学記のブログの先生)が貸してくれました。いつもながら彼の凄い能力と興味の深さに感心です。ボストンならではの凄い出会いの一番はH先生かもしれません。とにかく頭いいし、エネルギッシュだし、nice guyです。EMAなど色々なところで協力できて幸せですね。

 RCAの基礎知識と活用事例 RCAの基礎知識と活用事例
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 RCA根本原因分析法実践マニュアル 再発防止と医療安全教育への活用 RCA根本原因分析法実践マニュアル 再発防止と医療安全教育への活用
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医療におけるヒューマンエラー―なぜ間違えるどう防ぐ Book 医療におけるヒューマンエラー―なぜ間違えるどう防ぐ

著者:河野 龍太郎
販売元:医学書院
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2009年9月 5日 (土)

本の紹介:医学生の方にお勧め

人間にとって外見は大事。ですので私も小奇麗な格好が好まれる場面あれば、なるべく小奇麗にできるように気を使います。自分も最低限の外見にはやはり注意を払うので相手にも礼儀として不愉快にならないようにしようと思いますし、外見というそれほど頑張らなくても帰られる部分で大きなマイナス点をもらって自分の中身が正当に評価されないことがもったいないと思うからです。

豊かさの精神病理 (岩波新書) Book 豊かさの精神病理 (岩波新書)

著者:大平 健
販売元:岩波書店
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大学の教養での授業で色々とためになるものはきっとあったのでしょうけれど、大島先生(だったと思う)の授業で紹介されたこの本はとっても参考になりました。世の中のマテリアリスティックな人たちが精神科外来を受診して自分を語り、物を所有すること、所有しているもので自分の価値をあげようとしたり、他人の価値を測ろうしていることについて、述べています。確かに素晴らしい職人や企業が精魂こめて作ったものへ私も価値を認めるし、必要なら買うし、憧れを持っていいと思います。けれど、自分の持っているもので自分の価値が高くなるとか、自分の所属している組織や学歴などが自分の価値を決めるとか、そういうものの見方には100%同意できません。

自分の価値とは所有物・血縁・学歴だけではないでしょう。それらが取り払われて見える人としての価値からスタートする方がより土台のしっかりとしたものになると個人的に思います。一時期の付き合いでなく長く続く友人の多くがこのような人間の土台として持っている魅力のある方が多い気がします。反対に芯の部分がしっかりしていなくて周りの部分を塗っている印象のある方とは長く続きません。

やさしさの精神病理 (岩波新書) Book やさしさの精神病理 (岩波新書)

著者:大平 健
販売元:岩波書店
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同じ著者ですがこの本も素晴らしいです。現代文化の中での「自分に都合のいい人=優しい人」という図式を具体例を示しながら述べています。お互いに踏み込まないことを優しさと考える、確かに今の文化はそうなのかもしれません。学生のころ若すぎて、周りの人の本質が見える(と勘違いして)、偉そうにアドバイスとかしてよく失敗していました。青かったなあ。
学生時代に体調を壊したことがあって(あれは今思えば鬱だったのでしょう。)そのときに親や友人などに支えてもらって快復したことがありました。それから本当に相手に踏み込んで何かするには覚悟とエネルギーが必要であること、自分がお世話になった人に必ずしも完全に恩返しができたわけではにことから、人に何かをするときに見返りを求めないことを、学びました。
偉そうに誰かに諭すのではなく、自分が覚悟して接することができると思った人に、時に身を切って接することで互いに何かを得て成長できる、そんな優しさを持ちたいと今は思っています。

前日の二冊は医学部の早い段階で読むことをお勧めします。別に早い段階で読んでもいいのですが、学年が進んでから読むといいのではと思う本を次に紹介します。

人を動かす 新装版 Book 人を動かす 新装版

著者:デール カーネギー,Dale Carnegie,山口 博
販売元:創元社
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私も恥ずかしながら教育に興味のある人間ですのでどのように人と付き合い、人間が変わっていくのかに興味があります。この本では人と付き合うということについて多くの成功者の具体例から本質的な提案をしています。
「基本的には自分が関わろうとしている相手の人にどれくらい興味を持てるか」ということが大事なのだろうと思います。人間が様々な人生のステージを経ていくなかでリーダーとなたり、参謀となったり色々な場面があるでしょう。逆境も人間関係の不和もあるでしょう。そんなときに、「相手に興味を持ちアプローチする」「相手に求めるのではなく自分から歩み寄ることを継続する」「あとは人事を尽くしたから天命という開き直りを持つ」こんなことがきっと大事なことなのだろうと思って日々をすごしています。

教育も自己愛から教えることで自分に陶酔するのではなく、生徒一人一人の希望と個性に合わせて彼らのために忍耐と情熱を持って(まあ自分が燃え尽きない程度にですが)臨む必要があるのだと思います。(とはいえ私も人間なんで色々とやる気のない生徒さんにはがっかりさせられますけれど。)

2008年9月10日 (水)

最近読んだ本 9月2

ハーバード・ケネディスクールでは、何をどう教えているか (英治出版MPAシリーズ) (英治出版MPAシリーズ) Book ハーバード・ケネディスクールでは、何をどう教えているか (英治出版MPAシリーズ) (英治出版MPAシリーズ)

著者:杉村 太郎,丸田 昭輝,細田 健一
販売元:英治出版
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非常に勉強になる内容でした。KR省の友人がこの大学院にいったことで興味を持ちました。公務員や政治家になる人にはとてもいい学校なのではと思いました。

あまりに内容が充実しているのでそれぞれ書いていると日が暮れそうなのでご興味のあるかたは是非お読みください。

「社会を変える」ことに興味がある方にお勧めの本と思います。

日本では松下政経塾が似たような感じなのでしょうか。

2006年11月 1日 (水)

カルテの向こうに

鳥取の先生が書かれた本です。様々な患者さんのドラマが書いてあってとても勉強になりました。 呼吸器内科医として、往診医として、救急医として、集中治療医として、緩和ケア医として、そしてみずから患者さんのための会や遠方からの患者さんのための宿泊施設まで作ってしまう。

こんな素晴らしい医師にはアメリカでは滅多に出会えないだろうと(専門医の厳粛さという点もありますが)つくづく思いました。 自分は能力から考えるとERでしか働けそうにないですが(その後はどうなるか今のところ不明です。)医師としての姿勢をもう一度謙虚に見つめ直し、日々の出会いから学び患者さん中心でありたいと思います。

日本で総合診療とおっしゃっている方々の古き良きモデルなのだろうと思います。ただ、残念なことに今後このような素晴らしい医師は、医療制度上、専門医、訴訟などの背景から減っていくのでしょう。 研修医の方々に是非お勧めしたい本です。御紹介いただいた私の尊敬する救急医の先生に深く感謝いたします。

絶版ですがamazonで中古が買えます。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101477116/nifty0b5-nif1-22/ref=nosim

2006年9月13日 (水)

アメリカ関係

アメリカ素描 Book アメリカ素描

著者:司馬 遼太郎
販売元:新潮社
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大学時代に友人に貸してもらいました。旅行の面白さにそこに住む人に会う・衣装・食事など文化・生活に触れる・歴史をたどるなどいろいろとあると思いますが、僕にとってそこに住む人に会うことが最も刺激的です。
とても深い洞察力のある筆者がアメリカを自身の視点で描いていおりとても影響を受けました。

アメリカよ!あめりかよ! Book アメリカよ!あめりかよ!

著者:落合 信彦
販売元:集英社
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家庭教師をしていた生徒さんが教えてくれました。少し前の話ですが、古き良き時代のアメリカで本当に逞しく生きられた筆者のエネルギーが伝わってくる良い本です。

「うそつき病」がはびこるアメリカ Book 「うそつき病」がはびこるアメリカ

著者:デービット・カラハン
販売元:NHK出版
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前にも紹介したと思いますが様々な局面を超えて世界の中心であり続けるこの国のゆがみを良く描いていると思います。

2006年9月 5日 (火)

医学生にお勧めの本 3

Book お医者さん―医者と医療のあいだ

著者:なだ いなだ
販売元:中央公論新社
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精神科医の著者が独特の切り口で医療を解説する。今は手元にありませんが、学生時代に愛読しました。

この本を検索したら「お医者さん」というキーワードでは「お医者さんごっこ」ばかり出てきました。お医者さんという言葉はもう一般的には使われなくなってきたのかもしれません。

Book 医者の目にも涙―心洗われる“生と死”の人間模様

著者:佐藤 英一
販売元:文化創作出版
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医師が綴ったエッセイ。医師患者関係が大切と授業で習います。訴訟の原因の大きな理由も人間関係とも言われます。僕は不器用で今も(整形外科のローテーションで苦しんでます。)いつも人との関係作りに四苦八苦しています。大事なことは医師患者関係も一般的な人間関係も信頼なのだろうと思いました。

単純且つ難しいこととして心をこめて人と接することがあります。もっと精進して医師として人としてもう少し相手のことを考えて生きていくことが出来ればと思います。今はだらしないので。

2006年8月30日 (水)

医学生にお勧めの本 2

日本の医療―統制とバランス感覚 Book 日本の医療―統制とバランス感覚

著者:池上 直己,J.C. キャンベル
販売元:中央公論社

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少し内容が古いですが、日本の医療を概観するのに役立ちます。医学部では体のことを学ぶことが多いですが、卒業後に自身が入っていく医療を俯瞰することは実はあまり多くないのではと思いお勧めします。

十代の夢―アメリカ横断自転車の旅 十代の夢―アメリカ横断自転車の旅

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4890390456/mixi02-22/

私の大事な友人の書いた本で青春を感じさせる爽やかな本。

まっすぐに夢に向かいその中で悩み成長していく姿が描かれています。読んだ後に自分も夢に向かって頑張ろうという気持ちになります。

社会に出て時が過ぎ、自分の大事にしていた夢を見失いそうになることがあります。そんなときにこの本を読み直し、初心に帰るようにしています。

2006年8月19日 (土)

医学生にお勧めの本 1

Book 医者が癌にかかったとき

著者:竹中 文良
販売元:文藝春秋
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医学生 Book 医学生

著者:南木 佳士
販売元:文藝春秋
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ぼくが医者をやめた理由 Book ぼくが医者をやめた理由

著者:永井 明
販売元:角川書店
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ふとしたことでアメリカに持ってきた本を見返したりしました。医学生のときに僕が読んでよかったなあと思う本です。

個人的な体験からも、友達や先輩の話から察するに一度仕事が始まってしまうと、医療を俯瞰することはなかなか難しいこともあるようなので仕事が始まる前に少し勉強してはと思いました。

医学部でならうことがあまりないような内容ではないかと思います。

(勝手な思い込みかつ選択とは重々承知しておりますが。)

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4061839853/249-7263367-5805112?v=glance&n=465392

大学医学部 保阪正康

他に少しマニアックかつ偏っていますが上記も意外と参考になると思います。